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三島由紀夫—金閣寺からのテーマ別引用句
Taichi Kato
2019-01-11
三島由紀夫—金閣寺からのテーマ別引用句
死
事件 (23)
物質というものが、いかにわれわれから遠くに存在し、その存在の仕方が、いかにわれわれから手の届かないものであるかということを、死顔ほど如実に語ってくれるものはなかった(41)
南泉和庄は子猫を斬って捨てた(83)
自我の迷妄を断ち、妄念妄想の根源を斬ったのである。(84)
そもそも存在の不安とは、自分が十分に存在していないという贅沢な不満から生まれるものではないか。(92)
美
金閣はこの孤独、静寂を楽しんでいるかのようだった。(46)
戦乱と不安、多くの屍と夥しい血が、金閣の日を増すのは自然であった(ibid)
いつも金閣が私の眼前にあると思うことが、信じがたい心地がした(47)
私はいつか金閣への偏執を、ひとえに自分の醜さのせいにしていたからである(49)
空襲に遭う可能性を考慮し金閣は「悲劇的な美しさ」を増した。(54)
現象界のはかなさの象徴 (58)
「敗戦の衝撃、民族的悲哀などというものから、金閣は超越していた」(80)
終戦:全てが崩壊したと人は言うが、私の中にはその逆に、永遠が目覚め、蘇り、その権利を主張した。(82)
老師のことを:桃色の餅菓子のような体にだきしまれて、女はどんな気持ちがするのだろう(85)
戦争における死とそっくりな貌をした、朝焼けのような無秩序があった。(87)
俗世の風俗と僧侶である自身たちの対比(91)
雪が降る中:究寛頂上
「
行為は想像の忠実な模範に終わる傾きがある
」(290)
「乳房が金閣に変貌 したのである」(193)
自身
ナレーションと会話のギャップ。言語化、そしてコミュニケーションが取れない主人公の人物像を明らかにする (51)
曲がった性欲?鈴がしきりに鳴るにつれ興奮が募り、鈴のなり方が極度に達すると、射精していたりした。(89)
京都の夜景を見て『これが俗世だ』と